秋の夜風がいよいよ身に沁みるようになりました。
あなたは変わらずお元気でお過ごしでしょうか。
街の灯りが少し滲んで見えるのは、風のせいか、それとも私の心が少々酔っているせいかもしれません。
今宵は誠にめでたきことに、初イベントお疲れ様の意をこめて、とびきり美味なる白ワインを嗜ませていただきました。
その芳香たるや、まるで月光を液体にしたよう。
ありがたや、ありがたや。
ああ、なんとこの夜は幸福に満ちていることか。
皆様に愛されているという事実が、胸の奥でぽうっと灯をともすのです。
そしてカンナさんのエロティックポールダンス。
それはもはや芸術であり、宗教であり、ひとつの宇宙でありました。
拝んだ私はただひとこと、満足、一本満足でございます。
やがて営業後、私はカンナさんお勧めのラーメン屋にて共に湯気と格闘し、スープを飲み干すやいなや、終電に向かって銀座の街を疾走するのでした。
果たして間に合うのか、走れ!走れアイラ!