2015年7月17日金曜日

nike

こんにちは。

最近、iPad Airを手に入れました。MacとiPhoneとiPadで、我が家はアップルだらけ。
使用感ですが、以前に一度出たての頃のiPadを使った頃とは、雲泥の差で使いやすくなっていると思います。その頃に比べて、ちょーっとだけわたしが時代の機器と仲良しになったからかもしれませんが、検索エンジンにしても、SNSにしても、ここが不便と思っていたところが、どんどんスムーズになっていて、だんだんとロボットが人間の思考回路に追いついてきているのを、感じます。以前は、使ってみると確かに便利なんだけど、ここの操作が煩わしいから、結局嫌煙してしまう、と思うことの方が多かった気がします。

コンピューター技術が確立してしまうと、人間のやることが奪われてしまうとか、思考がコンピューターやインターネットに支配されるという懸案はいつでもあるのですが、コンピューターに任せられることは任せておいて、例えば自分は自分にしか考えられないこと、自分にしかわからないことに集中してみるとか、いいではないでしょうか。

例えば、古来からの48手を実践して、心と体の反応、筋肉への刺激と脳内ホルモンの分泌具合に思い馳せるとか。

まだやっと夏が始まったところですが、ブラックハートは早くも文化週間に入っており、語らナイトのお題が『アベンジャーズ エイジ オブ ウルトロン』に決まったかと思えば、来週末、25日土曜日には、サディスティックサーカスにも出演なさる早乙女宏美さんの人気イベント『被虐ふぁんたじあ』も控えております。

そこで、というわけでもないのですが、わたしもファンデーションだけは文化の香りをはたかなければ、ということで、未開の美術館、丸の内にあります三菱1号館美術館の展覧会に行ってまいりました。幕末から明治のスター絵師と言われた河鍋暁斎と、その弟子コンドルのコレクションが観られます。丸の内の洗練された雰囲気を引き立てるように、青々した爽やかなお庭があったかと思えば、隠れ家みたいに美術館がありました。

感想は、ここではかききれません。暁斎は画題の豊富さが仇となって、再評価が遅れているということですが、モチーフが多岐に渡ることによって、好きになるきっかけが拾いやすいとかんじました。動物の絵から、日課にしていた絵日記、春画や美人画、地獄太夫が骸骨の夢を見ている絵など、どこかで一度は目にふれたことがあるのではないでしょうか。

わたしが一番お気に入りになったのは、展覧会の最後に飾ってあった、「美人観蛙戯図」という、美人が蛙たちの戯れを観て、何事かを思って、なんとも言えない端正な微笑みを浮かべている絵です。ポストカードも買いましたが、本物から感じる空気感は、ちいさな印刷物から汲み取るのは難しいです。

ただいまヴァニラ画廊で行っている池谷友秀さん、波磨茜也香さんの展示も、早乙女宏美さんに出会える禁断の朗読会『被虐ふぁんたじあ』も、ネットのスクリーンからは感じられないパワーを、ぜひ本物から感じ取っていただきたいと思います。

先ほど挙げた48手。幾つかは知っているけれど、全部というとなかなか浮かびません。またお店で企画があって、48手を知る必要があったので、資料に買い求めたのですが、帯の文句のムリヤリ感に笑いました。

それでは、本日もお待ち申し上げます。



 mille tendresse

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